将来のために貯金を始めようと考えている人は多いと思います。
しかし、将来のためにと考えると「1000万円」、「2000万円」、「1億円」なんて大きな金額を考えてしまいがちです。
貯金初心者の方はこの大きすぎる金額に、目標が高すぎてすぐに貯金を諦めてしまうという方も多いです。
それでは短期的な目標として現実的な金額とはいくらなのでしょうか?
答えは『人によって違う』です。
このように言ってしまうと元も子もないのですが、本当に人によって様々なのです。
年齢や生活スタイル、家族構成、その他にも個々の事情によって必要になってくるお金の事情が変わっり、貯金への考え方も変わってきます。
そんなことを言っていたら貯金の目標なんか立てられないと思った方は是非、本記事を見て『生活防衛資金』を目標に貯金を初めていただければと思います。
生活防衛資金とは?
『生活防衛資金』とは、「経済的に不測の事態が発生しても一定期間生活が成り立つための資金」です。
経済的な不測な事態は確率は低いですが、起きないとは限らない事象となります。
- 2008年 リーマンショック
- 2011年 東日本大震災
- 2020年 コロナショック
私が覚えているだけでも上記のような経済的な不測の事態がありました。
そして、一度起きてしまうと生活を維持するためにまとまったお金が必要となってしまいます。
これらの経済的な不測の事態が発生した場合でも今の生活を維持したまま、状況を改善するための余裕を生み出す資金が『生活防衛資金』となります。
生活防衛費の目安
生活防衛費の目安は収入の3か月分と言われています。
3か月あれば、生活を立て直す余裕を生み出すことができるというのが一般的なお話です。
確かに早い人は3か月で元の収入に戻ることができるかもしれませんが、時間がかかる人は半年以上の歳月が必要となる場合があります。
大事なのは自分がどの程度で元の生活水準を取り戻せて、それまでに必要な金額はどの程度必要なのかを考えることです。
ちなみに私は割と心配症なので1年分の給料を生活防衛資金として確保してあります。
生活防衛資金は生活に必要な金額で考える
生活防衛資金を準備するときに大事なのは『生活を取り戻すために必要な金額』ということです。
普段からしている浪費を生活防衛資金に組み込んでしまうと金額がドンドンふくらんでしまいます。
普段から浪費と消費の区別は付けられるようにしておきましょう。
生活防衛資金は別口座管理がいい?
一般論として、生活防衛資金は別の口座で管理した方がよいとされています。
別口座にすることで「緊急時に使うお金」という意識がついて、貯めやすくなるのは事実です。
しかし、反対にその緊急時に利便性が低くなってしまう可能性もあります。
私も貯める際には生活防衛資金を別口座で貯金しておりましたが、利用しようとした際にいくつかの不便を感じたので、今は生活費と同じ口座で生活防衛資金を管理をしています。
生活費と同じ口座で管理をしていても家計簿の状況で生活防衛資金は把握できるので不便に感じることはありません。
保険に入っていれば生活防衛資金は不要?
私の周りには『保険に入っているから生活防衛資金を用意しなくても大丈夫』という方がいらっしゃいます。
しかし、保険に入っていても生活防衛資金は必要です。
なぜなら、保険はすぐにお金を払ってくれる訳ではないからです。
私はある体験から生活防衛資金があって助かったことがります。
これは入院時です。過労で倒れてしまい、入院をしなくならなくてはいけない事態が発生しました。この時、会社に入った際に加入した保険で入院費が支払われたのですが、手続きに時間がかかり支払いが行われたのは1か月後でした。
このほかにも失業保険を受け取る際にも証明の準備や手続きに時間がかかり、受け取るまでに時間がかかるというお話も聞きます。
保険からお金を受け取る期間を不自由なく過ごすためにも保険に入っていても生活防衛資金は準備する必要があります。
さいごに
生活防衛資金があれば経済的な不安が一つなくなります。
また、生活防衛資金を貯めることができれば貯金をする際のコツや自分に合ったやり方などを知ることができます。
生活防衛資金を作ってゆとりのある生活へ一歩でも近づきましょう。