こんばんは、こんにちは、おはようございます。バーチャルTS娘の九条悠姫です。
今回は『年代別の株式投資の始め方』についてお話します。
株式投資の話をしていると「じゃあ、結局おススメの投資先ってどこなの?」と聞かれることがあります。
投資はライフスタイルや投資資金、リスク許容度によって変わってきます。
私にとっておススメの投資先が他の人にとってのおススメの投資先にならない可能性があるのはたくさんの条件が変わってくるからです。
そこで今回はリスク許容度の中でも特に『年齢』に焦点を当ててお話をします。
リスク許容度がよく分からないという方は以下の記事も参考にしてみてください。
年齢が若いほど株式投資は有利?
株式投資の勉強をしていると『できるだけ早く始めた方がよい』という意見を聞きます。
これは以下の2つの視点からの意見です。
- 早く始めると複利の効果が大きくなる
- 早く始めれば失敗しても取り戻せる
複利とは増えたお金に更に利子がついて雪だるま式に投資金額が増えていくことです。
例えば100万円で投資を開始して1年間で5%の利益がでて105万円に増えました。
翌年も5%の利益がでると110万円になるかと思ったら、110万円とは別に2,500円増えていました。
この2,500円は前年の利益5万円についた利子になります。
このように複利は増えた分の資金に対しても利子がついていきます。
小さな金額だと誤差のように思えますが投資金額が増えれば増えるほど複利の効果は大きくなります。
例えば先ほどの例の100万円を1億円に置き換えると2年間で1250万円増えることなります。
今回の例のように単純な計算ではないですが、『複利』とは『増えたお金にも利子がついて増える速度がドンドン上がっていく』と覚えてもらえれば幸いです。
しかし、株式投資は増えることばかりではありません。減ることだってあります。
どんなに有望な企業でも常に成果を出し続けることは難しいのです。
株式も同じで常に右肩上がりになることはありません。歴史を見ても大暴落している時期もあります。
ですが、大暴落が起きても優良な投資先であれば時間をかけて元の金額に戻りより利益を出していく可能性があります。
問題は元の金額に戻るまでに時間がかかることです。
1年で戻ることもあれば10年という期間をかけて戻る場合もあります。
このように私たちが株式投資をするときに、『時間』という要素はとても重要になってきます。
20代、30代で株式投資を開始するなら長期投資で考える
20代、30代で株式投資を始めるのであれば長期間の運用をおススメします。
株式投資を始めるとS&P500や全世界株に連動したインデックス投資をおススメされますが、基本的には30代くらいまでに投資を始める人向けの無難な回答です。
30代であれば一般的に老後と言われる60歳から65歳くらいまでに20年から30年ほどの期間があり十分な投資期間が確保できます。
株式投資を始める人の多くが『老後資金のための投資』を検討していることから、『老後に使えるお金を増やす』という目的を達成するのであれば多くが失敗しない投資手法です。
注意しないといけない点は『今の幸せと思える生活』とのバランスを取って投資を行うことです。
極端な節約をして投資にお金をかけて大きな貯蓄ができたとしても老後に有意義なお金の使い方ができなければ、せっかく貯めたお金も無駄になってしまいます。
今しかできないことを我慢し続けてお金を貯めても人生は豊かにはなりません。
かと言って、全くお金がない状態で老後を迎え、常にお金の心配をする生活をしたいとも思わないのが人間です。
大事なことは『身の丈にあった生活』を送るためにどのくらいの資金が必要なのかを考えて、バランスよく投資を行うことです。
40代から株式投資をするなら目標を具体的に
40代から株式投資を始める場合は20代、30代で始める人よりも目標を具体的にする必要があります。
当然ですが、20代、30代で始めた人よりも40代で始めた人の方が『時間的に不利』な状態になります。
複利で同じような効果を受ける場合は投入資金を多くすることが求められますし、失敗をカバーする期間も短くなります。
しかし、逆に考えると『自分より上の年代の人よりは時間的有利がある』とも考えられます。
50歳の人よりは複利の効果を受けられますし、大暴落が来たとしても持ち直す可能性も高くなります。
上記を考えた場合、40代で株式投資を始めるときに大事になるのは『目標の具体性』です。
現金と投資に割り当てるお金の比率を考えながら『何歳までに〇〇万円の資産を作る』という目標を明確にする必要があります。
20代、30代でも目標を作ることは大事ですが、40代で株式投資を始める場合はより具体的な精度が求められます。
多くの失敗ができない分挑戦的な投資は難しくなる一方で、目標の資産が遠いようであればリスクと取らないといけなくなるからです。
リスクは大きければ大きな資産を築くことができる可能性もありますが、その分資産を減らしてしまう可能性も高くなります。
40代で株式投資を始める場合は自分の置かれている環境と現在の資産を元に投資の目標を決める必要があります。
50代、60代以降から株式投資を始めるのであれば守りを重視
50代、60代以降から株式投資を始めようとした場合は『守りを重視』する必要があります。
50歳以降は投資に掛けられる期間が足らない状況になっている可能性があります。
『20年以上の長期投資』と言われても70歳、80歳になるころにまとまった資産があってもやれることは限られてしまいます。
また、大暴落が来た際に株価が元に戻るまでの期間が足りないということも考えられます。
上記のことを考えると『資産を増やすための投資』よりも『資産を減らさないための投資』を考える必要があります。
資産を減らさない投資とは『お金の価値が下がらない投資』という意味合いです。
例えば、債券連動型の投資信託などであればお金が増える可能性は高くないですが、逆に減る可能性もそれほど高くありません。
また、インフレやデフレが発生した場合でも金利に合わせて値が動くのでお金としての価値も下がりにくいです。
退職金などでまとまったお金が入ると高額な手数料のリスクが高い投資商品がおススメされる機会も多くなることがありますが、個人的にはおススメしません。
リスクが高い商品に手を出して大きく損をすることを考えるのであれば銀行貯金にして必要なときにお金を使う方が生活的にも余裕を持つことができます。
50代、60代以降で株式投資をすることを考えるのであれば『今の資産をどのように守るか?』ということを重点に計画を作る必要があります。
さいごに
株式投資に正解があるとすれば『目標となる生活を実現できたか』という点になるというのが私の考えです。
どのような年齢で株式投資を始めたとしてもリスクはついてきますし、考えたり、勉強しなくてはいけないという点は変わりません。
大事なことは最後に納得のいく人生を送れたかどうかだと私は考えます。