今回は社会人の必須スキル『調べる力』についてのお話です。
社会に出ると調べる力の重要性を身を持って知ることになります。
学生の内は先生が教えてくれたことを勉強して、テストで良い点を取ることが当たり前だった人も多いでしょう。しかし、社会に出ると人から教えられたことだけで結果が出ることは少ないです。
成功している人の多くは自分で調べて、考えて、行動を起こし、試行錯誤することで結果を出している人がほとんどです。
その中でも『調べる力』を高める上で大事なポイントをお話します。
前提:なぜ調べる力が大事なのか?
日本の教育は先生や親から教えられた内容がすべてでそれが正しいと刷り込まれる方法がほとんどです。
確かに年長者はそれだけ多くの経験や知識を持っているので正しい面も多いです。しかし、反面で片寄った知識や間違いに気づけないことも多くあります。
例えば、小さい頃に株式に興味を持って少しだけ勉強を始めました。しかし親から「株式投資はギャンブルだ」と何度も言われ、その内「株式投資はギャンブルだ」と思い込むようになってしまいます。
そして、現在。正しい運用をすれば株式投資はお金を増やす立派な手段ということを知っています。
このように見解や解釈によって利益が出ることを不利益であるかのように思わされてしまうことがあるのです。
『調べる力』とは、複数の見解や解釈を知るための手段です。『調べる力』を鍛えることで様々な意見や解釈を得ることができるようになります。そして得られた結果から人生においてより良い選択肢を導き出すきっかけになります。
『調べる力』の高め方その1 : 調べる方法を複数持つ
調べる方法にはたくさんの種類があります。
情報社会と呼ばれるくらい世の中にはたくさんの情報であふれています。それなのに1つの意見だけを信用してその事象を理解したように思うのは『調べる力』が足りていないと言えます。
1つの意見を見聞きしたのであれば『他の意見はないか』、『意見として多数派はどちらか』など複数の視点を持った方がよいでしょう。たくさんの見解や意見を知ることでメリットやデメリットが見えてくるようになり、自分にとって有利な結果に近づくことができるようになります。
また、調べる方法を1つしか持っていない人はその方法で結論が出ないと思考が止まってしまうことがあります。思考が止まってしまうと考えが間違っているかどうかの判断もできなくなってしまいます。
『調べる力』の高め方その2 : 手に入れた情報を疑う
発信されている情報のほとんどがいい面を前面に出す性質があります。
いい面を出すことでメリットを最大限に受け取ることが可能かのように思えるように人間は出来ているからです。
しかし、メリットがあることには別の側面でデメリットがあるかもと疑った方がよいです。
世の中の人すべてが善人であればこのように疑う必要はないかもしれませんが、相手には大きなリスクち小さな利益を与えて、自分は大きな利益を得る人がいることも事実です。
リスクが大きい情報にはそれ相応の利益があって初めて有用な情報です。
手に入れた情報のリスクと利益を把握するためにもたくさんの視点から情報を見れるように調べ物をするのが重要です。
『調べる力』の高め方その3:分からない用語を分からないままにしない
世界では日々たくさんの技術や法則、制度などが生まれそれぞれに固有の名前が付きます。
それらすべてを把握することはできませんが、仕事や生活の中で聞いたことは一度は調べるクセをつけましょう。
私は『知らないで損することはあっても知って損することはない』ということを知っています。お得な制度や仕組みは誰も教えてくれないので、自分で調べて情報を手に入れるしかありません。
幸いなことにインターネットの発達で有益な情報を手に入れられやすい世の中になりました。中には誤った情報や内容が古く使えない情報などもありますが、調べる力が高まれば使えない情報は自然と整理することができます。
大事なことは知らない用語を知らないままで損をするということを避ける努力が必要ということです。
さいごに
今回は調べる力についてお話してきました。
情報社会と言われるくらい、情報であふれかえっている現代において調べる力は必須の力です。
逆に言うと調べる習慣がない人はドンドン社会の中で取り残されてしまったり、不利益を受けながら生活をすることになってしまいます。
情報社会を生き残るためにも普段から『調べる力』を鍛えられるようにしておきましょう。